IIJmioの詳細

格安SIMを提供するMVNOの中で、OCNモバイルONE・楽天モバイルと並んでトップクラスに知名度の高い老舗のMVNOであるIIJmio。MVNOの中では安定した高い回線品質と充実したサービスを持っていることが人気の秘訣です。ここではIIJmioの特徴・メリット/デメリット・注意点などについて詳しく解説していきたいと思います。

IIJmioの特長とおすすめポイント

ドコモ回線、au回線のどちらも使える

現在MVNOの事業者数は500社以上と言われていますが、それらは通常ドコモ回線かau回線のどちらかに分類されます。その中でIIJmioは珍しくその両方に対応しているMVNOです。IIJmioのプランでいうと「タイプD」がドコモ端末とほとんどのSIMフリー端末に対応、「タイプA」がau端末と一部のSIMフリー端末に対応しています。

ドコモ回線を利用する「タイプD」の利点として、対応端末の多さがあります。ドコモで使っていた端末はSIMロック解除の必要もなくそのまま使用できますし、ほぼ全てのSIMフリー端末も使用可能です。また国内でもっとも広い範囲に対応しているドコモ回線を利用するため、相当な過疎地域にでも行かない限り電波が入らないということもないでしょう。一方、au回線を利用する「タイプA」の利点としては、auの端末を使えるという点でしょう。国内のほとんどのMVNOはドコモ回線を使っているためauの端末には対応していないのですが(100%使えないということもないのですがややこしい上に自己責任)、IIJmioのタイプAならau端末に正式対応しているため安心感があります。とはいえ実際にはタイプAでau端末を使う場合にも少々面倒な点もあるのですが、これに関しては後述します。

またIIJmioの「ドコモ回線、au回線のどちらも使える」という利点として、例えばファミリーシェアプランを使う場合、家族の持つスマートフォンがドコモ端末・au端末に分かれていてもそれぞれのプランに契約していればデータを分け合うことができます。通常のMVNOはドコモ・auどちらかの端末にしか対応していないため、ファミリーシェアプランを使う場合はドコモ・auどちらかの端末に統一するか、必要数のSIMフリー端末を用意するしかなかったのです。IIJmioはその点を解消しているという意味で希少性のあるMVNOだといえますね。

最低利用期間内に解約した場合の違約金が他社と比べてお得

音声SIMを契約している場合、各MVNOの決める最低利用期間内に解約したときは違約金の支払いが必要になります。多くのMVNOでは12カ月に設定されていますが(中には半年のMVNOもある)、IIJmioでも12カ月以内に音声SIMを解約・MNPすると違約金の支払いが必要になります。IIJmioではこれを「音声通話機能解除調定金」と呼んでいるようですが、この違約金の扱いが他社とは違い、人によってはお得に解約することができるのです。

通常、最低利用期間内に解約した場合の違約金は定額(MVNOによって異なるが多くは8,000円~12,000円)となっているのですが、IIJmioの場合は解約するまでの契約期間によって支払う額が変動する仕組みになっています。計算式としては「(12ヵ月-利用開始月を0ヵ月とした利用月数)×1,000円(税抜)」と少々ややこしいのですが、簡単に説明すると、1カ月目に解約した場合は「残り12カ月×1,000円」で12,000円、13ヶ月目に解約した場合は「残り0カ月×1,000円」で0円、その中間は契約期間によって変動といった形です。

まとめると以下のようになります。

  • 1カ月目に解約した場合=12,000円(残り12カ月×1,000円)
  • 2カ月目に解約した場合=11,000円(残り11カ月×1,000円)
  • 3カ月目に解約した場合=10,000円(残り10カ月×1,000円)
  • 4カ月目に解約した場合=9,000円(残り9カ月×1,000円)
  • 5カ月目に解約した場合=8,000円(残り8カ月×1,000円)
  • 6カ月目に解約した場合=7,000円(残り7カ月×1,000円)
  • 7カ月目に解約した場合=6,000円(残り6カ月×1,000円)
  • 8カ月目に解約した場合=5,000円(残り5カ月×1,000円)
  • 9カ月目に解約した場合=4,000円(残り4カ月×1,000円)
  • 10カ月目に解約した場合=3,000円(残り3カ月×1,000円)
  • 11カ月目に解約した場合=2,000円(残り2カ月×1,000円)
  • 12カ月目に解約した場合=1,000円(残り1カ月×1,000円)
  • 13カ月目に解約した場合=0円(違約金なし)

このように他社と違い契約期間に応じて支払う違約金の額が減っていくため、個人的には良心的なシステムだと思います。もし一ヶ月目に解約すると違約金の支払いは12,000円となるため他社よりも割り高になってしまうのですが、半年を越えてきたあたりからお得感が増してくるのではないかと思います。最低利用期間内に解約・MNPをしなくてはいけないのは「どうしても都合が悪くなって仕方なく」というパターンが多いと思うのですが、それでも違約金の支払いを安く済ませられるというのはユーザーにとっては嬉しいことですね。

LTE(4G)対応端末だけじゃなく3G専用端末でも利用可能

ここ数年くらいに販売されたスマートフォンはほぼLTE(4G)回線に対応していると思いますが、余っている古い端末を利用する場合や中古・安価な海外産のSIMフリー端末を利用する場合はまだまだ3G専用端末ということがあります。その点IIJmioはLTE(4G)対応端末だけじゃなく3G専用端末でも利用することができるのもメリットの一つです。

ドコモ系MVNOの有名どころだと楽天モバイル、LINEモバイル、あと少々マニアックですがパナソニックが運営するMVNO「WonderLink」はLTE(4G)専用となっているため3G専用端末は使用不可となっています。またau系のMVNOはそもそも通信形式が異なるため、au系MVNOであるUQモバイル、mineoのauプラン(Aプラン)、IIJmioでもauプラン(タイプA)だと3G専用端末は使用不可となります。

また現在すでにLTE(4G)が主流となっているため、3G専用端末が利用できるかどうかについては各MVNOともにあまり大々的に説明されていないようです。そのためお使いの3G専用端末が使用可能かどうかは各MVNOの動作確認端末一覧でチェックすることをおすすめします。

IIJmioの注意点

低速モード(200kbps)にのみ3日間制限がある

IIJmioの落とし穴として、低速モード(200kbps)にのみ3日間制限が存在するという点があります。通常モードでは3日間制限はないのですが、低速モードの場合のみ連続する3日間のうちに366MB以上のデータ通信をすると200kbps以下の超低速に制限されてしまうのです。明確な数値は公表されていないようですが、とりあえず「なにもできなくなる」ことを覚悟しておきましょう。

これは自分で低速モード(200kbps)に設定しているときだけじゃなく、月のデータ容量を使い切ってしまい200kbps制限になってしまった場合にも適用されるのが難点です。実際に私もこの低速モードの3日間制限に引っ掛かってしまったことがあるのですが、はっきり言って何もできません。ツイッターのような文字中心のSNSでさえ表示がおぼつきませんし、Yahooニュースのトップページはタイムアウトして何も表示されないくらいでした。

以上の理由から、低速モードを使うことを前提にしているのであればIIJmioはおすすめできません。もし低速モード(200kbps)を上手に使ってデータ容量を節約しようと思うのであれば、低速時の制限が一切ないOCNモバイルONEなどのMVNOを強くおすすめします。

IIJmioの通信速度や使いやすさ

安定した速度を提供し続けている

IIJmioは2008年より運営されている老舗のMVNOということもあり、業界でもトップを争うほどの抜群の知名度と人気があります。MVNOの性質上ユーザー数が増えるほど速度低下は免れないものなのですが、IIJmioはそれでも長年安定した通信速度を提供し続けています。ときどき「遅くなった」と言われることもありますが、だいたいの場合しばらくすると快適な速度まで戻るようです。おそらくユーザーが増えるたびに回線増強にもかなり力を入れているのではないでしょうか。

ここまで長い期間運営されていて全体的に安定した通信速度を保っているのですから、今後大きく逸脱することはないでしょう。このあたりがさすが老舗の安定感といったところでしょうね。

バースト転送など付加サービスが全部入り

IIJmioは老舗なだけあって付加サービスも非常に充実しています。通信容量を消費せず使える低速モード切り替え、低速モード時に通信の最初だけ高速で読み込むバースト転送機能(しかもこれはIIJmioが元祖)、余った通信容量の繰り越しサービス、通信容量の追加購入、ファミリーシェアプラン、定額10分かけ放題オプション、通話アプリ使用で通話料半額サービスなどなど、他社でやっているサービスはほぼ全て網羅しているといっても過言ではないレベルです。

IIJmioの対応端末や契約する方法

IIJmioを契約する方法とおすすめ

IIJmioを契約する方法にはいくつかパターンがあり、IIJmioのウェブサイトからオンラインで申し込む方法、IIJmio取扱い店舗で直接申し込む方法、Amazonなどで販売しているスターターパックを使ってウェブから申し込む方法などがあります。それぞれその時に開催しているキャンペーン内容が異なるためどれを選ぶかは好みなのですが、個人的にはIIJmioのウェブサイトからオンラインで申し込む方法がもっとも分かりやすいのでおすすめです。

ウェブサイトからのオンライン申し込みの特典として、現在はスマホとSIMセットを契約すると最大10,000円お得になるキャンペーンやSIM単体で契約すると1年間月額料金が400円引きになるキャンペーンなどをやっています。一応期間限定ということになっていますがIIJmioではこういうお得なキャンペーンを頻繁に行っていますので興味のある方はチェックしてみてください。

IIJmioの契約の手順

ということで以下にIIJmioの音声通話機能付きSIM(みおふぉん)を公式ウェブサイトから契約する手順を解説していきます。データSIMの場合もMNP予約番号や本人確認書類の添付が必要なくなるくらいで、大まかな流れは同じです。

はじめに契約にあたって必要となるものが「クレジットカード」「本人確認書類(免許証などを撮影したもの)」「メールアドレス」、そして大手キャリアや他のMVNOから電話番号を引き継いでMNP転入する場合には「MNP予約番号」も必要です。IIJmioは他の多くのMVNOと同様に口座振替に対応していないため、クレジットカードが必須となっています。

全体的な流れとしては

  1. IIJmioの公式ウェブサイトから「ご購入・お申込み」をクリック
  2. mio会員登録・お申込みを行う
  3. パッケージの有無を選択する
  4. 端末も同時購入する場合は機種を選ぶ
  5. 回線・プラン・SIMカードのサイズ・オプションなどを選ぶ
  6. 基本情報(名前・住所・クレジットカード番号など)を入力
  7. 最後に内容確認して申し込み終了
  8. 数日後にSIMカードが届くのでマニュアル通りに設定して利用開始

私も実は最初に契約したMVNOがIIJmioだったのですが、クレジットカード・本人確認書類・MNP予約番号(必要な場合)さえ用意しておけば特につまずくような部分はありません。注意点として、本人確認書類(免許証などをスマホ・デジカメで撮影)を添付する際に、画像がピンボケしてたり文字が潰れて不明瞭な場合は何度もやり直しをさせられるという点があります。特に名前や住所に複雑な漢字が使われている方はその点に気を付けて撮影されるといいでしょう。

IIJmioの対応端末(タイプD、タイプA)

IIJmioの対応端末はドコモ回線(タイプD)、au回線(タイプA)によって分かれます。特にau回線(タイプA)を使う場合は少々面倒なことになっているので注意が必要です。はじめての格安SIMでよく分からない、確実な方法を選びたいという場合は端末セットで契約するのも一つの手ですね。

ドコモ回線(タイプD)の対応端末

ドコモ回線(タイプD)を契約する場合は、ドコモで購入したスマホ、SIMフリーのスマホ、SIMロック解除したソフトバンク・auのスマホを使うことができます。また最新のiPhone7にも対応しています。IIJmioのドコモ回線(タイプD)を利用する場合、使える端末に制限はほとんどないと考えていいでしょう。

au回線(タイプA)の対応端末

au回線(タイプA)を契約する場合は、VoLTEに対応したau端末、一部のSIMフリー端末を使うことができます。実はau回線は海外ではあまり一般的ではない通信方式になっているため、格安SIMといえどSIMフリー端末ならなんでも使えるというわけではないのが大きな注意点です。そもそもIIJmioのau回線(タイプA)で使える端末は多くないため、必ず事前に公式サイトの動作確認端末でチェックするようにしましょう。

また間違えやすいポイントとして、au回線(タイプA)をauで購入した端末で利用する場合でも「SIMロックの解除」が必須となります。SIMロック解除が義務化された2015年以降に販売されている端末は当然すべてSIMロックの解除に対応しているので問題ないのですが、それ以前の端末(例としてiPhone 5、iPhone 5s、iPhone 5c、Xperia Z3、Galaxy S5など)はSIMロック解除が不可のため使用することができません。古い端末を使おうと思っている方は注意です。

IIJmioをおすすめする人とおすすめしない人

さてここまでIIJmioについていろいろと解説してきましたが、結論としてIIJmioをおすすめできる人は

  • 大手の安心感を重視したい
  • 高い回線品質にこだわりたい
  • バースト転送など付加サービスに妥協したくない
  • ドコモ回線、au回線を両方使いたい
  • 3G専用端末を使いたい
  • 最低利用期間内に解約するリスクを最小限に抑えたい

逆にIIJmioをおすすめできない人としては

  • 低速モードを重視している(一日平均123M以上使いたい)
  • au回線(タイプA)を検討しているがスマホにあまり詳しくない

この2点に当てはまる人でしょうか。特に低速モードの3日間制限(366M)は正直かなり厳しいと思いますし、au回線(タイプA)を利用する場合も自分で端末を用意するならそれなりに知識がある(または自分で調べられる)方じゃないとおすすめできません。

この2点に当てはまらないのであればIIJmioは通信品質も高く付加サービスも充実しているため万人におすすめできるMVNOだと言えます。お得に利用できるキャンペーンも頻繁に実施されていますので、気になる方は是非一度IIJmioのウェブサイトをチェックしてみてください。