SIMロック解除とSIMフリーの違い!使いこなせば自由が広がる

SIM(シム)ロック解除とは、そのままでは端末と同一の会社のSIMカードしか使えないものを、他社のSIMカードでも使えるようにすること。SIMフリーとは、ドコモやau、ソフトバンクなどキャリアの制限なしに使えるスマートフォンやタブレットのことです。2015年春、「SIMロック解除が義務化」ってニュースになりましたが、覚えていますか?どういうことか、わかりやすく解説します。

SIMカードってどんなもの

SIMカードとは、携帯電話やスマートフォンに入っている、電話番号などの情報を記録したICカードのこと。携帯を初めて契約した時、カードサイズのプラスチックから金色のチップの付いたものを切り離しませんでしたか?SIMカードって、あれです!大きさが3種類あり、大きいものから標準SIM、マイクロSIM、ナノSIMと呼ばれます。大きいといってもそれぞれ15ミリ×25ミリ、12ミリ×15ミリ、8.8ミリ×12.3ミリと、ごくごく小さいものです。
標準SIMは主にガラケーや初期の3G対応スマートフォンで使われていました。現在はあまり見なくなりましたが、低価格帯の格安スマホで使われていることがあります。マイクロSIMは多くの格安スマホで使われているサイズ。ナノSIMは最も小さいタイプで、iPhone5後、近年はこれを使う機種が増えています。薄型化、軽量化のためには自然の成り行きでしょう。

SIMロック解除とは

SIMカードはもともと、特定のキャリアしか使えないように事業者側が制限をかけていました。例えばS社で購入、契約した携帯電話の端末は、S社で提供しているSIMカードしか使えませんでした。他のキャリアのSIMカードを入れても使えない…これがSIMロックです。
SIMロック、実は日本独自のシステムでした。国内のキャリアはそれぞれ規格が異なっていたため、各々のキャリアは自社のSIMカードだけを使わせるSIMロック状態が普通でした。しかし諸外国では、他のキャリアのSIMカードでも使えるSIMフリー端末が広く流通しています。世界的な流れを受けて、日本でも2015年、SIMフリーが義務化。これで、例えば「使っているスマホはそのまま、キャリアを変更する」「お下がりでもらったスマホに自分のSIMカードを入れ、自分で使う」など、使い方の幅が広がりました。
ただ、他社のSIMカードで利用する場合、契約中のキャリアでは動作確認、動作保証ができません。回線契約がないと、月々のサポートも適用されなくなります。SIMロック解除に伴い、保存されていたデータが消える可能性もあります。データをバックアップするなど、「SIMロック解除は自己責任」を肝に銘じて手続きする必要があります。例えばD社で購入した端末が故障したとき、修理はD社窓口で受付してくれます。しかし回線契約がないと代替機は貸してくれません。その他の事項も詳細は契約状況で変わりますので、詳細まで確認が必要です。

SIMロック解除するには

各キャリアの公式サイトに、手続きや条件など詳細が掲載されています。
(ドコモはこちら)(auはこちら)(ソフトバンクはこちら)
特に解除可能な日数(契約後、解約後など)について条件があるので、チェックが必要です。
解除の手続きはパソコンのオンライン手続き、電話、ショップの窓口などで受付。契約者本人であることを、名前や生年月日で確認されます。端末に水濡れや大きな破損がある場合、故障修理が先になります。解除手数料は窓口で行う場合3000円。公式サイトのマイページなどからは無料でできることが多いようです。
SIMロック解除手続き時にSIMカードのサイズ変更ができる場合があります。サイズ変更を申し込む場合は2000円の手数料がかかります。その他にも、即日発行手数料1000円など細かくかかるところもあるようです。サイズ変更に対応していない、でも変更したい場合は、今使っている回線を解約し、新規契約しなければなりません。
小さいサイズのSIMカードにアダプターを付けて別サイズの端末に差し込むこともできますが、トラブルが起きてもたいていはサポート外。何はともあれ、同じサイズのSIMを使う端末同士でやりとりするのが間違いないでしょう。

SIMフリーとは

iPhoneシリーズなどを中心に、どの通信会社のSIMカードでも使える端末「SIMフリースマホ」が多く出回るようになりました。国内正規品で、最初からSIMフリーとして販売されている端末は、日本で売られている格安SIMはほとんど利用可能です。
SIMフリースマホは、スマホメーカーの公式サイトや、格安SIMを扱う企業の実店舗などでも購入できます。また、これまでご紹介した通り、キャリアで契約したスマホをSIMロック解除することで、SIMフリーの端末になります。つまりSIMフリーは最初から、そのほかはSIMロック解除することでフリーの状態になる、という違いがあります。
格安スマホ(MVNO)の利用を考えている場合、キャリアと同系統のMVNOであればSIMロック解除しなくても利用できます。MVNOはキャリアの回線を一部借りることで成り立っていることを考えると当然かもしれません。キャリアからMVNOへの乗り換えを検討する場合、現在使っているキャリアと同じ回線を使っているMVNOから検討を始めてもいいかもしれません。
SIMフリーと同じような状態で、「白ロム」と呼ばれるものがあります。白ロムとはSIMカードが入っていない状態の端末のことで、SIMカードを端末に挿しこんで内部のROM(ロム)に情報が書きこまれると、そのSIMカードに記録された番号のスマホになります。ROMの中に名にも情報がない、真っ白状態のROMということから白ロムと呼ばれ、一般的に中古品を指します。リサイクルショップなどでスマホ端末が売られていますが、それが白ロム状態のスマホです。SIMカードがないだけの普通のキャリア契約の端末なので、例えばA社の端末ならA社系格安SIM以外のSIMカードを挿しても使えません。その場合はSIMロック解除することが必要です。白ロム購入時は、どこの契約のものか必ず確認してください。

まとめ

SIMフリー、SIMロック解除、いずれの場合も、より快適なスマホライフへの選択肢が増えることに変わりありません。海外に行った場合もプリペイド式のSIMカードが使えますので、面倒な手続きも料金の不安もなし。自分の使い方に合った会社のプランをじっくり選んで、通信費のムダをそぎ落としましょう。