最近では格安スマホ、SIMフリー端末などの言葉が話題に上がることも増えてきました。一時期ネットでニュースになっていたことから聞いたことがある方も多いかと思いますが、2015年5月よりスマートフォンのSIMロック解除の義務化が始まりました。このSIMロック解除の義務化によりスマートフォンユーザーは大手キャリアだけじゃなく格安SIMを提供する幅広いMVNOの中から自分にあったプランを契約できるようになったのです。

目次

そもそもSIMロックって?

3423497234

SIMロックというのは海外にはない日本特有のシステムです。以前流行った「0円ケータイ」のように、大手キャリアが格安で携帯電話・スマートフォンを提供するかわりに自分のところでしか端末を使えないようにロックを掛けてしまうこと、これをSIMロックと言うんですね。早い話が囲い込みのような悪しき風習です。SIMフリー端末というものも売られていますが、これは最初からSIMロックの掛かってない端末のこと。SIMロック解除の義務化の前は、SIMロックを嫌うユーザーは積極的にSIMフリー端末を選んでましたね。

大手キャリアは今でも「2年縛り」のような形でユーザーの囲い込みをしていますが、月額料金が安くなるとはいえ2年に一度のタイミングで解約しないと高額な違約金が掛かってしまうなど、ユーザーにとってはデメリットも多いですよね。これを解消しようと国が決めたのがSIMロック解除の義務化というわけです。

SIMロック解除のメリット

では実際にSIMロックを解除することによってどういうメリットがあるのでしょうか。まずもっとも大きいメリットが自由にキャリアを選べるようになったことでしょう。今までならドコモで契約したスマートフォンならドコモでしか使うことができなかったのが、SIMロック解除をするとau・ソフトバンクでも使うことができるようになったのです。また最近流行の格安SIMも利用できるようになります。

格安SIMの大半はドコモ系の回線を使っているため、実はドコモで契約したスマートフォンだとSIMロック解除をしなくてもAPNの設定だけで格安SIMを利用することができるのですが、SIMロック解除をすることによりau・ソフトバンクで契約した端末を使っている方でもドコモ系の格安SIMを利用できるようになるのです。また海外に行ったときなど現地のSIMを使えるようになりますので、新しくSIMフリー端末を用意する必要がなくなるということもメリットですね。

SIMロック解除の条件と注意点

234082304858234

SIMロック解除が義務化されたとはいえ、それには一定の条件が定められています。その条件というのが「端末の購入後6カ月(180日)経過してからじゃないとSIMロック解除できない」ということ。またドコモとソフトバンクの場合は解約後90日経ってしまうとSIMロックの解除ができなくなってしまいます。

例えば解約と同時に新しい端末を購入するからこの端末はもういいや…と思っていてもなにかの拍子(新しい端末の不具合・破損など)に必要になるかもしれないので、解約前に念のためSIMロック解除をしておく、というのが賢い選択かもしれませんね。

また費用はオンラインで申し込むと無料で実店舗で行うと手数料として3,240円(税込み)掛かる場合が多いようですが、端末や条件により異なることもありますので確認が必要です。大抵は各キャリアの公式サイトで解説されているはずですので、事前にチェックしておきましょう。

各キャリアのSIMロック解除時の注意点

各キャリアごとに説明します。

ドコモのSIMロック解除

ドコモでのSIMロック解除にはいくつか条件があり、まず「購入者本人に限る」ということ。手続き時に本人確認もされるので、中古で購入した端末のSIMロック解除はできないということを覚えておきましょう。また2015年5月にSIMロック解除が義務化されたことにより、それ以前に購入した端末とそれ以降に購入した端末では手続きの内容が異なるため古い端末をお持ちの方は注意が必要です。またドコモを解約後90日(3カ月)以上経つとSIMロック解除ができなくなりますのでこちらも気をつけるようにしましょう。

ドコモのSIMロック解除に掛かる料金はスマートフォンの場合My docomoで手続きをすれば無料、電話やドコモショップで手続きする場合は3,240円(税込み)のようです。手持ちのパソコンやスマートフォンから手続きができるので、特に理由がない限りはMy docomo経由で手続きするのがお得ですね。

ソフトバンクのSIMロック解除

ソフトバンクのSIMロック解除もドコモとほぼ同じと考えていいでしょう。条件は「2015年5月以降に発売された機種でSIMロック解除機能を搭載したもの」で、本人による購入から180日(6カ月)以上経過した端末です。ドコモと同じくソフトバンク解約後は90日(3カ月)以内の端末にしかSIMロック解除はできません。

またソフトバンクといえばiPhoneを使っている方が非常に多いと思いますが、2015年5月以降に発売されたiPhoneは「iPhone 7、iPhone 7 Plus、iPhone SE、iPhone 6s、iPhone 6s Plus」です。

SIMロック解除に掛かる料金は、My SoftBankから手続きをすれば無料、ソフトバンクショップで手続きをすると3,240円(税込み)となります。特に理由がない場合はMy Softbankから手続きをするのがお得です。

auの場合

auでのSIMロック解除もドコモ・ソフトバンクとほぼ同じ条件で、「2015年5月以降に発売された機種でSIMロック解除機能を搭載したもの」で、本人による購入から180日(6カ月)以上経過した端末となります。ただしauの場合は本人が購入した端末じゃないくてもいいという特徴があります。つまり中古で購入した端末でもSIMロック解除が可能なので、とにかく安くスマホを手に入れたいという方はau端末を選ぶというのも手ですね。

またSIMロック解除後のau端末の注意点として、ドコモ端末とは周波数帯域や細かい仕様が異なるためドコモ系のMVNOでは公式の動作確認端末に含まれていない場合が多く、そのためドコモ系MVNOでの使用は自己責任となります。少ないながらもau系回線を使ったMVNO(mineo・UQモバイル・IIJmio)がありますので、au端末を使う場合はそちらの方が安心だと思います。

ただこの場合も端末がVoLTE対応かそうでないかで契約プランが違ったり互換性がなかったりするため、au系のMVNOを使う場合は事前に下調べを行い、自分の端末が対応しているのかを確認しておくことが非常に重要です。

SIMロック解除のメリット、注意点まとめ

それではこのあたりでSIMロック解除のメリット、注意点などをまとめてみましょう。

  • SIMロック解除をすることでキャリア、格安SIM関係なく端末を使い回せるようになる
  • SIMロック解除ができるのは2015年5月以降に発売された機種(例外あり)
  • 購入後6カ月(180日)経過した端末のみSIMロック解除可能
  • ドコモ、ソフトバンクの場合は購入した本人のみSIMロック解除可能(auは中古でも可)
  • SIMロック解除はオンラインで手続きをすると無料でお得
  • au端末をドコモ系MVNOで使う場合は周波数帯域や仕様に注意

理解して使うと非常に便利なSIMロック解除ですが、ドコモ・ソフトバンクとauではSIMロック解除に関わる条件が一部異なることに注意して利用するようにしましょう。